引きこもり初めて変わったのは、日中の生活だけではない。
寝ている間に見ている夢ですら変化する。
日々の生活に刺激が無くなり、メリハリのない人生を送っていると、だんだん昔の夢をみ始めるのだ。
大学、高校、中学、小学校と学生時代を遡って行く。
当時の校舎や、同級生たち、学校であったイベントを順繰りに見ていき目が覚める。
そんな夢をみた日の目覚めは最低。
夢に出て来た人たちは私のことなど確実に覚えていない。
学生の時の記憶は楽しいものばかりではなく、むしろ苦しい思い出が多かった。
その為、特別大切にしたい記憶では無かったのに、そんな出来事さえ夢に出てくるほど、何もない人生である事を突き付けられ、消えてしまいたくなった。
学生の頃の夢をみ始めた時はそれはそれはショックを受けていたが、人間慣れるもので、今ではまたこの夢かと適当に流してしまっている。
それでも、精神を削ることには変わりない。
今を生きている事が反映された夢を見れるような人生になるのはいつなのか。